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元自動車整備士でも異業種へ転職できる?
自動車整備士の転職先は、自動車業界はもちろん、他業種にもチャンスがあります。年齢や経験により転職できる仕事はさまざまですが、需要が高く、人材不足の業界であれば、未経験でも採用される可能性が高まります。
具体的には、接客、販売、飲食、介護、運輸などの仕事です。
しかし、まったくの未経験業種へ挑戦するよりも、整備士として培ったものを強みに変えられる転職先を探す方が、転職の成功確率は上がるでしょう。整備士の仕事には高度な専門知識と技術が要求されます。
そのため、整備士として積み上げてきた技術や経験は転職において大きなアドバンテージになります
具体的には、自動車関連の会社へ転職することが挙げられます。同じ自動車関連会社でも、職種が違えば待遇は全く異なります。
たとえば、整備士ではなく、カーディーラーや中古車販売員、技術アジェスターなどの仕事は、整備士資格や自動車整備経験を活かすことができるため、おすすめの転職先です。
【整備士から転職】まずは転職理由を明確に!
次の転職では、入念な準備が必要です。準備とは、自分自身の気持ちや考え、職業体験を振り返り、転職の理由を考えることです。なぜなら、転職の理由を明確にすることで、次の転職の目的が明確になり、応募すべき求人が見分けられるようになるからです。
とりわけ職探しにおいては、目的意識が最も大切です。というのも、目的が曖昧なまま「なんとなく」で転職を行うと、次の就職先でもミスマッチが起こり、短期間のうちに転職を繰り返すおそれがあるからです。
転職のミスマッチを防ぎ、自分に合った転職先を見つけるために、転職する理由を明確にしましょう。このとき、ネガティブな理由だけでなく、ポジティブな転職理由も探すようにしてください。
なぜなら、すべてがネガティブな理由であれば、面接で転職理由を聞かれたときに、面接官の納得する回答ができないからです。
【整備士から転職】転職理由は志望動機へ置き換えよう
では、具体的に転職の理由を考えていきましょう。理由を明確にすることで、自分はどのような仕事に就きたいかを確認します。
転職には強い勇気が必要です。「よい転職先に恵まれるか」「新しい環境でやっていけるのか」「待遇は今より悪くならないか」など、不安に思うことも多くあるでしょう。
それほど強い動機がないと、人は転職という労力のかかる行動を起こしません。
整備士からの転職を決意したとき、必ず何か理由があったはずです。自問自答しながら、理由を一つひとつ探していきましょう。
おすすめの方法は、転職の理由をすべて紙に書き出すことです。紙の上に考えをアウトプットすることで、頭の中をスッキリと整理させる効果があります。
紙の上に書き出した転職の理由を眺めてみましょう。そして、ポジティブな転職理由に注目してください。もし、理由がすべてネガティブなものだったら、ポジティブな理由に置き換えます。
なぜなら、応募書類や面接で必ず聞かれる志望動機を考える必要があるからです。
例をあげて、説明します。
例1:給与が少ない
給与が少ないことに不満を持つ整備士は少なくありません。整備士の平均年収は427.8万円(平成30年)です。年々改善傾向にありますが、全産業平均497.2万円(平成30年)に比べると、依然として低い値を推移しています。
整備士が持つ専門性の高さや業務量の多さを考えると、割に合わないと考える人が多くいるのです。
しかし、応募書類や面接で「整備士の給与が低いため転職したい」という理由は言わない方がよいでしょう。「うちよりも給料が高い会社があればすぐに転職してしまうのでは」と面接官を不安にさせてしまうからです。
それよりも、ポジティブな理由を伝える方が印象はよくなります。たとえば「自分の実力を確かめたい」など、向上心ややる気をアピールするような言い回しを考えましょう。
(参照:e-Stat)
例2:やりがいがない
整備士の仕事は「3K(キツイ・汚い・危険)」と表現されることがあります。というのも、自動車工場での整備業務は体力的な仕事が多く、体が汚れることや怪我をすることもあるからです。
また、整備士業界は慢性的な人材不足のため、一人が抱える仕事量が膨大になることも少なくありません。
これらの理由から、やりがいを感じられずに職場を去る人もいます。
面接の場面では、たとえ転職の理由がやりがいを感じられなかったことだとしても、正直に話すのは印象がよくありません。「嫌なことがあるとすぐに辞めるのでは」という不安を面接官に抱かせてしまうからです。面接での答えは、基本的にポジティブな言い回しを心がけてください。
やりがいを感じられない理由は「新しい仕事に希望と可能性を感じて挑戦したくなった」という前向きな気持ちが感じられるものにいい換えましょう。
元整備士のおすすめ転職先
元整備士は、資格や経験が活かせる職種への転職が成功させやすいといえます。ここでは、具体的におすすめの職種を紹介します。
【元整備士のおすすめ転職先】エンジニア
整備士の経験を活かして、開発エンジニアに挑戦することもできます。エンジニアは、工学の知識や技術を活用してモノづくりを行うエキスパートです。機械系エンジニアやIT系エンジニア、化学系エンジニア、医療系エンジニアなど、さまざまな分野で活躍できます。
メーカーの技術職に転職することで、設計や開発などに携わることが可能です。手先が器用な人や、モノづくりが好きな人は設計や開発職が向いているといえます。また、自動車関連の仕事に就きたい場合は、車を設計・開発する自動車エンジニアという仕事も狙い目です。
【元整備士のおすすめ転職先】中古車販売員
自動車整備士の資格を活かすなら、中古車販売員の仕事もおすすめです。自動車整備の実務経験が6カ月以上ある人は、中古自動車査定士の受験資格が得られます。
試験に合格し、中古車査定士の資格を受けると、中古車の状態を正確に評価し、買い取りや下取りの査定ができるようになります。
そのため、中古車販売の仕事への転職が有利になるのです。販売職のため、深い自動車への知識だけでなく、コミュニケーション能力も求められます。
【元整備士のおすすめ転職先】カーディーラー
カーディーラーがおすすめの理由として、以下の3つがあげられます。
・元整備士であれば車の販売時に説得力が増す
・整備士のときの知識を活かすことが大きくある
・やる気があればインセンティブで給与アップも期待
カーディーラーは、車の販売や購入手続きのサポートを行う営業職です。元整備士の豊富な車の知識を活かすのには最適です。
元整備士であれば技術的な話もできるため、お客様の不安や疑問を解消する点や、お客様に販売車の技術的な優位点をアピールする点で非常に役に立ちます。
また、営業成績が報酬に直結するため、実力次第で収入を大きく増やすことができ、大きなやりがいを感じられる仕事です。営業職であるため、コミュニケーション能力に自信がある方におすすめです。
より良い条件のカーディーラー整備士
選択肢として今の職場より条件の良い職場に転職をする事も一つです。
現職場や前職で得た、スキルや経験を活かして条件などが良い職場に転職をしてキャリアアップをする事で上述をした整備士から転職をする動機の例になった、やりがいの少なさや給与の少なさなどの条件を満たす事ができる可能性もあります。
整備士の転職はクルマヤドットネット
自分に合った仕事を探したい人や、転職を効率的に行いたい人には、転職エージェントを活用した転職活動が向いています。なぜなら、転職のプロのサポートを受けながら仕事を探すことができるため、希望の求人を紹介してもらえたり、書類選考や面接対策を行ってもらえたりするからです。
転職エージェントには、各社得意分野があるため、希望する業界に特化した転職エージェントに依頼しましょう。
元整備士の資格や経験を活かして自動車関連の仕事に就きたい方は、自動車業界特化型エージェントの「クルマヤドットネット」をご利用ください。
クルマヤドットネットでは、希望の職種や保有資格から求人を絞り込んで探すことができます。また、自動車業界に詳しいキャリアコンサルタントがあなたの希望を詳しく伺い、条件に合った求人をご案内できます。
もし転職の理由や目的が見つからないなら、あなたの転職市場価値を見出し、魅力を再発見するお手伝いもさせていただきます。転職の第一歩はあなた自身の価値を客観視することから始まります。
自動車業界への転職を希望されるなら、クルマヤドットネットがあなたをサポートします。
まとめ
自動車整備士の転職では、資格や経験を活かせる求人に応募することで、キャリアアップが望めます。なかでもアジャスターやエンジニア、中古車販売員、カーディーラーは、同じ自動車業界の職種であるため、有利に転職できるでしょう。
選択肢は豊富にあります。転職の理由を明確にし、あなたに合った仕事を探してください。