自動車教習所の教官になるには!学歴・資格・知識を紹介!

車の運転や交通法規の知識などに自信がある人の中には、自動車教習所の教官になりたいと考える人もいるでしょう。免許を取得するときに教官から運転方法を教わっているので、仕事内容もイメージしやすいです。 では、自動車教習所の教官になるにはどうすればいいのか、必要となる学歴や資格、知識などについて紹介していきます。

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自動車教習所教官の仕事内容

自動車教習所の教官は、指定自動車教習所に勤務して運転技術や交通法規に関する知識を教える仕事に従事する職業を指します。指定自動車教習所とは、都道府県公安委員会の条例に基づいて設置している教習所のことです。

自動車教習所の教官は教習指導員と技能検定員の2種類に分かれます。教習指導員は、実地教習や学科教習を担当する教官です。技能検定員は、検定のときの合格判定などを行います。

ただ、この両者は兼任可能です。実際に自動車教習所で働いている教官のほとんどは、両方を兼任しています。
では、自動車教習所の教官がどんな仕事をしているのか見ていきましょう。

教習所教官の1日

自動車教習所の教官の出社時間は、9時頃から始まるところが多いです。出社すると朝礼を行い、教習車の点検などの準備を済ませます。
出社後30分くらい経ってから教習を開始するケースが多いようです。教習は1コマ50分で、次のコマまで10分程度の休憩時間があります。午前中には、2コマの教習を行うのが一般的です。

教習中はその場を離れることができないため、10分の休憩のときにトイレなどを済ませておくことになります。

昼休みは一般企業とほぼ同じで12時から1時あたりまでです。午後は3コマ程度教習を行うところが多いです。1日の教習が全て終わったら、教習内容の記録などのデスクワークを行います。そして18時くらいには退社します

あくまで一例であるため、始業時間などは教習所によってまちまちです。しかし、1日の仕事の大まかな流れは、どの教習所もさほど大きく変わらないでしょう。

教習所教官はきつい?

自動車教習所の教官はきつい仕事だと聞くこともあるでしょう。確かにきついと感じる面もありますが、それ以上にやりがいや楽しさを感じることができる場面も多いです。

多くの教官がきついと感じるのは繁忙期の忙しさでしょう。学校が夏休みや春休みになる時期だと、高校3年生や大学生などが非常に多く集まります。普段は週休2日でも、繁忙期だけは休日が減る教習所も多いです。

1日の教習コマ数も繁忙期は普段の日より増える場合もあり、その分残業することになるでしょう。

しかし、最近では働き方改革の影響もあり、繁忙期のきつさも緩和されてきています。時間外労働や休日出勤も以前より減っている自動車教習所もあります。

またほとんどの仕事で残業がありますが、自動車教習所の教官は繁忙期以外の時期は残業がありません。繁忙期以外の時期はほぼ毎日定時で帰れます。そのような意味では、比較的働きやすい仕事かもしれません。

給料は月20万円から26万円程度で、高いところと安いところでやや差があります。年収額で見ると、320万円から400万円くらいの人が多いです。

【自動車教習所教官になるには】学歴

自動車教習所の教官になるのに学歴は基本的に関係ありません。学歴に関して気にしている人でも、自信を持って目指せる職業です。

ただ、教習所によっては、高卒者や大卒者に限定して募集しているところもあります。それでも、学部や学科などを限定して募集している例はほとんど見られません。そのため、学歴に関しては門戸が広いといえます。

【自動車教習所教官になるには】資格

自動車教習所の教官になるために必要な資格について見ていきましょう。

普通自動車免許

ごく当たり前のことなのですが、自動車教習所の教官になるには普通自動車免許が必要です。普通自動車免許を取得するために通っている人たちに教えるわけですから、自らも普通自動車免許を持っていなければなりません。

逆に言えば、普通自動車免許さえ取得済みなら、自動車教習所の教官になれる可能性は高いです。整備士などと異なり、専門学校に通う必要もありません。チャンスの窓口は広いといえます。

指定自動車教習所指導員の国家資格

自動車教習所に就職する前の段階で必要な資格は、普通自動車免許だけですが、就職後に指定自動車教習所指導員の国家資格を取得しなければなりません。この試験は各都道府県の公安委員会が運営管理しています。

そのため、年間の試験実施回数や受験料、合格率などは都道府県によってまちまちです。どの都道府県でも、教習指導員と技能検定員の2種類の資格があり、いずれも80~95パーセントの程度の正答率で合格できます。

また試験は自動車教習所に就職後すぐに受けられるわけではありません。試験を受けられるようになるまで、3ヶ月から6ヶ月程度の期間があります。その期間中は、指導員見習いとして仕事をするケースが一般的です。見習い期間は、主に教習生の送迎や受付、教習準備などの雑務などを任せられるでしょう。

そして、そのような仕事をこなしながら、都道府県公安委員会が実施する事前教養と教育研修を受講することで、試験を受けられるようになります。

【自動車教習所教官になるには】知識

自動車教習所の教官に求められる知識は、主に法令に関する知識と技能に関する知識です。では、具体的にどんな知識が必要なのか見ていきましょう。

法令に関する知識

教官として仕事をするには、道路交通法や教習所関係法令、交通教則などの法令について詳しく知っておかなければなりません。資格を取得する際にも必要になる知識ですが、教官の仕事をする上でも使う機会が多い知識です。

また、年月が経過すれば、法律は改正などにより内容が変わることもあります。新たな法律が制定されることも多いです。そのため、常に最新の情報をキャッチしておかなければなりません。

技能に関する知識

技能に関する知識は、担当する免許によって異なります。教習方法も免許の種類によって違う点が多いです。免許はオーソドックスな普通自動車免許の他に、大型免許や中型免許、準中型免許など11種類あります。複数の種類を担当する場合には、必要となる知識が多いです。

ただ、教官になる際に都道府県公安委員会が実施している教育研修を受けているでしょう。教育研修の内容の中に技能に関する知識が盛り込まれており、ある程度の知識は身につきます。

自動車教習所教官として働くにはいろいろな知識が必要ですが、法令に関しても技能に関しても、就職してからじっくり勉強できる会社が多いです。

求人情報をしっかりとチェックして、なるべく知識を習得しやすい会社に応募するようにしましょう。

自動車教習所教官の求人情報

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まとめ

自動車教習所教官になるには、教習所に就職してから資格を取得するという形になります。就職前の段階では普通自動車免許さえ持っていれば採用される可能性があるため、門戸は広いです。

繁忙期は忙しいものの、普段は残業がないことも多く、比較的働きやすい環境だといえるでしょう。必要な知識の多くは、就職してから学べるのも大きなメリットです。車関係の仕事に就きたい人は、ぜひ自動車教習所教官も選択肢の1つとして検討してみてください。