【自動車業界転職】自動車のテクニカルライターはどんな仕事?

車には色々な機能が備わっており、昨今では車体ごとに異なる運転支援システムや装備が搭載されています。車を安全に運転するためには車体の機能や基本操作、ダッシュボード等に表示されるマークの意味を理解しなくてはいけません。それらを理解するために一番役に立つものは車体の取扱説明書やオーディオ&カーナビマニュアルであり、自動車の取扱説明書は実際に車に乗るユーザーにも車体を整備する整備士にも必要なものです。 本日は車体の取扱説明書やオーディオ&カーナビマニュアルを作成する、自動車のテクニカルライターという職業についてご紹介させていただきます。

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自動車のテクニカルライターとはどんな仕事?

自動車のテクニカルライターは自動車製品に関する取扱説明書の作成と編集を行う仕事です。
“ライター”と聞くと執筆作業の印象を持ちますが自動車のテクニカルライターはまず初めに新車の開発完了時に車体データの調査と分析を行います。
開発時にメーカーから送られてくる車体の仕様書や部品の図面などの特徴を把握したうえで、実車や部品に触れて「どんな装備がついているのか」、「故障した際の診断方法や修理方法の要領はどうなっているのか」をしっかりと確認をする必要があります。
車体の調査と分析を終えた後は初めて車に乗る方や車に乗りなれていない初心者の方にも理解できるような適切な表現で、分かりやすく見やすい車体の取扱説明書を作成します。
従来の自動車取扱説明書は紙媒体のものが多くありましたが、昨今はWEBからダウンロードが出来るものや、音声や動画も取り入れた電子取扱説明書(マニュアル)もあるため臨機応変に対応し自動車の取扱説明書の作成を進め、ユーザーに提供する必要があります。

また、マニュアルが完成した後は、ユーザーからの質問の対応やクレーム処理も必要となってきます。ユーザーからの質問やクレームは収集をした上で次回改定時に反映をし、取扱説明書をより良いものにしていきます。

資格は必要?優遇される経験やスキルは?

自動車のテクニカルライターになるために必須となる資格はありません。
ですが、車体の構造を理解し、故障した際の診断方法や修理方法について説明を考える必要があるため、最低でも自動車整備士2級以上の知識が求められることが多いです。
併せて、取扱説明書では誰が読んでも分かりやすい正しい文章を書くスキルが求められます。
また、WEBからダウンロードするものや電子取扱説明書(マニュアル)は電子機器に詳しくない人が読むことも考えられます。電子機器に慣れていない人でも理解できるように、専門用語の解説をいれたり図を挿入したりして、分かりやすい説明書になるよう心掛けます。
尚、外国車の取扱説明書作成等では、英語の仕様書や部品図面の読解が必要となることもあります。外国語ができるとその分業務の幅が広がるので英語やその他諸外国の言語が得意な方は優遇されることもあるでしょう。

どんな人が向いてる仕事なの?

自動車や自動車技術に関心がある方は自動車テクニカルライターに向いていると言えます。自動車に興味がある方であれば製品の構造や原理について勉強することも楽しめ、ライティングをすることも苦ではないかもしれません。
自動車テクニカルライターは文章を書くことが主な業務内容になるため、文章を書くことが好きな方や自動車に関わる文章を書くことを楽しめる方にとっては理想のお仕事と言えるでしょう。

まとめ

本日は自動車テクニカルライターについてご紹介させて頂きました。
自身が手がけた取扱説明書が色々な人の手に渡ることで車の取扱に困っている人や運転初心者の方を手助けでき、更に自動車整備士としての知識や経験が活かせるため、自動車整備士の転職先としてやりがいを見いだせる職業です。
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