目次
日本人でも、整備士として海外で働くチャンスがある!
結論からいうと、日本人でも海外で整備士として働くことはできます。
整備士の資格を持った日本人が、海外で重宝されることは少なくありません。その理由をみていきましょう。
日本人が整備士として海外で働ける理由
整備士の仕事は、グローバルな活躍も期待できます。世界的に整備士は不足しているので、海外でも整備士は必要とされているからです。
日本では、車を修理に出すと、数日、あるいは遅くても数週間のうちには返ってきます。しかし、海外では整備士不足の影響もあって、修理に出した車が数週間どころか、数カ月戻って来ないというケースもあるようです。
そのため、整備士として海外で働き口を探している人は、意外と就職先を簡単に探すことができる可能性があります。
仮に日本国内で整備士の資格を持っていなかったとしても、海外で勉強して、現地で整備士として働くこともできるでしょう。
とはいえ、日本で整備士の資格を取得しておくと、海外でも重宝されます。なぜなら、日本の車は世界各国で使われているからです。
そのため、日本車の知識が豊富な、日本人整備士の需要は常にあります。特に日本車の中古車が輸入される東南アジアや南米での需要は高いといえるでしょう。
日本車は欧米でも人気が高く、修理店で日本人整備士を募集しているケースもあります。なので、これらの国で就職先を探すなら、すんなりと受け入れ先を探すことができるかもしれません。
また、日本人の整備士は、仕事が丁寧だとも評判です。なので、現地で整備士を教育・要請する役割を任されることもあります。
海外で整備士として働くときの待遇は?
海外で整備士として働くとなると、気になるのが待遇です。いくら日本人整備士の需要があるといっても、待遇が悪すぎるようなら、整備士として海外で働くことにはメリットがないように思えますよね。
整備士の待遇は、国によって違います。東南アジアや南米の国々で整備士として働く場合は、日本と大きな開きはありません。これらの国々は日本と比べて物価が安いので、相対的に暮らしやすいといえます。
さらに、現地で指導的な役職に就く場合は、給料アップも期待できますから、かなり好待遇となるでしょう。
条件の良い国で整備士として働きたいという場合は、東南アジアや南米の国のなかから探すと、自分の希望に合った就職先を見つけることができるかもしれません。
欧米で働く場合は、待遇が良くない場合もあるようです。ただし、実力があれば、暮らしに困るほどではないともいわれています。まずは、整備士としてのスキルを磨くのが先決です。
また、働きたい国で整備士の条件や待遇は、現地のWebサイトなどで自分でもよく調べておきましょう。
整備士が海外で働くにはどうしたらいいの?
整備士が海外で就業する方法をみていきましょう。
ワーキングホリデーを利用する
整備士としての資格があるかどうかに関わらずチャンスがあるのが、ワーキングホリデーを利用することです。
ワーキングホリデーは、利用できる国、申し込みできる年齢に制限がありますが、一定の条件をクリアすれば、誰でも働くビザを得ることができるという魅力があります。
ワーキングホリデーの目的は、あくまでもホリデー。現地に滞在するための費用を賄うために、働くことが許可されているので、お金を稼ぐことよりも、見識を広げたいという人におすすめです。
うまくいけば、そのまま現地で就労ビザを取得するためのきっかけを、つかむことができるかもしれません。しかし整備士として海外で働くという目的の方は、ワーキングホリデーでは趣旨が異なることがあります。
JICA海外協力隊に参加する
JICA海外協力隊に応募して、発展途上国に派遣される、自動車整備隊員になるという選択肢もあります。
自動車整備隊員は、派遣される先の国の自動車整備士や、整備士を目指している訓練性に対して自動車整備技術を伝える役割を担います。そのようにして、相手国の交通安全の向上、環境問題の改善に貢献しているのです。
自動車整備隊員としての活動に興味がある場合は、派遣期間や応募資格を確認の上、応募してみましょう。
整備士が海外で働くために必要な資格は?
日本人整備士が海外で働くために、必要とされる資格は何なのでしょうか?
整備士が海外で必要とされる資格は、行く国によって異なります。整備士の資格自体が要らない国も少なくありません。
一般的に、日本で取得した整備士の資格は、海外では通用しませんが、就業には有利になると考えられます。なので、整備士として海外で働きたいなら、日本で整備士の資格を取得しておくことにはメリットがあるといえるでしょう。
また、海外で働きながら、その国で求められている資格や、ASEなどの海外資格を目指すのもおすすめです。
ASEというのは、自動車整備士の技術やサービスの向上を目的とした制度で、アメリカで誕生したものの、国際的な資格としてヨーロッパなどの国々でも導入されています。2年以上の実務経験を経て受験することができる資格で、5年おきにテストを受けて、資格の更新を行わなければなりません。
整備士として働くために必須の資格ではありませんが、取得しておくと整備士としての技術や能力について信頼を得ることができるというメリットがあります。なので、アメリカやヨーロッパなどで働くことを考えているなら、取得を目指すようにすると良いでしょう。
海外で働くことを考えているなら、最低でも英語で意思疎通ができる必要があります。海外で仕事をする上でひとつのハードルとなるのが語学です。
整備士の仕事は、高い英語スキルを求められないことが多いです。なので、英語などの外国語がペラペラでなくても、働くのにそんなに支障はないでしょう。
とはいっても、日本語一本では、外国で仕事をするにも、生活していくにも困難ですから、最低限の英語は理解できるようになっておくと良いでしょう。多少のコミュニケーション能力を培うためにも日本にいる間は、英語を勉強しておくことをおすすめします。
行く先の国によっては、その国の言語が必要となることもありますが、英語ができれば、どこの国に行っても、ある程度コミュニケーションを取ることができます。あらかじめ、日常会話や整備士の仕事をしていくなかで必要になる単語などを学んでおくと、現地での就業もスムーズにいくはずです。
また、英語の勉強をしている間に整備士としてのスキルを向上させておくこともおすすめします。「今の自分のスキルでは海外で通用するのかわからない」と不安になる方も多いでしょう。そのような不安は日本にいる間にある程度は払拭しておきたいですよね。そのためにも、いまの会社で整備士としてのスキルを磨いてみてはいかがでしょうか。
とはいえ、「今の会社で整備士として働けない」場合や「今の会社で整備士として学ぶことはもうない」といった方もいるかと思います。そのような方は、整備士として高いスキルを培える、新たな勤め先を探してみてはいかがでしょうか?クルマヤドットネットは自動車業界に特化した転職エージェントです。クルマヤドットネットのキャリアコンサルタントが今のあなたのスキルや将来に合わせた会社をご提案させていただきます。
整備士としてのスキルが通用するか不安な方や、もう少し日本で英語の勉強をしたい方はぜひ、クルマヤドットネット のキャリアコンサルタントに相談してみてください
まとめ
海外でも整備士の需要は高いので、日本人整備士でも就労は可能です。特に日本車の人気が高い国では、日本人整備士を募集していることがありますから、海外での就業先を積極的に探してみてはいかがでしょうか。最初のきっかけをつかむという意味では、海外展開している日本の法人への就職、ワーキングホリデーを利用するというのはおすすめの方法です。
まずは情報を集めて、夢を叶えてみてください。