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整備士は資格なしでも働ける?
自動車整備士は国家資格のひとつであり、大きく分けて自動車整備士1級~3級と特殊整備士の2種類があります。これらは、自動車整備士として働く上で必要となる資格です。
しかし、一部の作業においては資格なしでも行える業務もあります。ここでは、有資格者が行える業務と資格なしで行える業務の種類について紹介します。
資格がないとできない整備業務
資格がないとできない整備業務は、各資格の等級や種類により、仕事内容が違ってきます。
整備士の資格は「ガソリン・エンジン整備士」「ジーゼル(ディーゼル)・エンジン整備士」「シャシ整備士」「二輪自動車整備士」の4種類があります。
■3級
エンジンオイル・ギアオイルの交換、タイヤ交換、日常の保守点検整備などが可能です。また、3級整備士も基本的な整備を行うことができますが、1級または2級の有資格者からの指示を必ず受ける必要があります。
■2級
専門的な知識を必要とする特殊な整備以外であれば、点検・分解・組み立てを含む整備を「1人で」行うことができます。3級ではできない、車両の整備において最も重要な「エンジン」「足回り」の分解整備も可能になります。
■1級
1級は2、3級と違って「分類がない」という特徴があります。「1級小型自動車整備士」では、二輪を除き、すべての車種の整備業務を行うことが可能になります。
ただし、総重量8t以下、最大積載量2t未満、乗車定員11名以下という制限があるため、注意が必要です。(大型の資格試験は2019年9月現在行われていません)
実務レベルでは、2級でほぼすべての業務が行えるため、1級の有資格者はごく少数しかいません。しかし、1級資格ではハイブリッド・電気・水素車などの専門知識を得られるというメリットがあります。
このように、有資格者であっても、整備可能な範囲は異なります。また、自動車整備に関わる資格は、自動車整備士だけではありません。
電気装置や車体整備のスペシャリストである「特殊整備士」や、車検を請け負うことが可能になる「自動車検査員」などがあります。これらを合わせて取得することで、さらに幅広い整備業務を行えるようになります。
資格なしでも行える整備業務
資格なしでも行える自動車整備士の業務には、以下のようなものがあります。
- タイヤ交換
- エンジンオイルの交換
- 板金塗装
- 洗車
- 点検車両の引き取り、納車
これらの業務は、整備工場だけではなく、カー用品店やガソリンスタンドといったところでも請け負っています。資格なしで行える整備業務は、上述のとおり、分解や点検に直接関わることのない業務が中心です。
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自動車整備士は、資格なしでも働くことは可能ですが、求人応募でアピールできる資格がないのは、自己PRにおいて難しさを感じることも少なくありません。
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資格は取得しなくてもいい?
自動車整備士の資格は、必ずしも必要なものではありません。しかし、収入アップやより条件のいい大手企業などへの転職・キャリアアップを目指している人にとっては、取得していると有利になるものです。ここでは、資格所得のメリットや取得方法などを紹介します。
自動車整備は日々進化している
自動車整備は、自動車そのものの進化に伴い、必要となる知識や技術が日々更新されています。無資格の場合、有資格者と比べ、請け負える仕事の範囲が狭くなり、新しい変化に対応できない可能性があります。
自動車整備の進化に対応していくには、豊富な経験と正しい知識が必要です。資格がなければ、経験を詰める範囲も狭くなります。また、知識を身につけていなければ整備できない車種も出てくるでしょう。
資格取得を目指すことで、知識や経験も同時に蓄積していけます。また、資格は知識・経験を有していることの証明でもあり、お客さまからの信頼を得られるメリットもあります。
整備工場によっては、有資格者と仕事を分担して作業を行っている人もいるでしょう。しかし、より専門性が求められる部分の整備を行うのは、有資格者と限られています。
このような事情から、資格取得を目指す人は多くいます。また、企業によっては資格取得支援を行っているところもあります。
まずは3級自動車整備士の資格を取得しよう
資格取得を目指すには、受験条件があり、条件を満たしていなければ受験資格が得られません。
取得方法は2つあります。「実務経験を1年以上積む」もしくは、「自動車整備士の専門学校へ入学・卒業する、職業訓練受けて条件を満たす」ことが求められます。
後者であれば、実務経験は必要ありません。また、機械工学科などの学科の卒業生であれば、6カ月の実務経験で受験資格が得られます。
ただし、実務経験として認められるのは、「認証工場」「指定工場(民間車検工場)」での経験のみである点には、注意が必要です。
働きながら資格を取得する方法も
無資格で就職したのち、実務経験を積みながら資格取得を目指す方法もあります。日々の業務を行いながら、実践を交えた知識を会得でき、給与も得られます。
また、整備士の資格者から直接指導を受けられるため、試験対策でも有利な面もあるでしょう。間近で、自分が目指す仕事を見て学べるのは、資格取得に向けてのモチベーションアップにも繋がります。
整備工場によっては、資格取得に向けてサポートを行っているところもあります。「独自の研修を行っている」「受験費用そのものを負担している」など、資格取得を目指せる環境が整っている場合は、積極的に活用していきましょう。
有資格者は給与面での優遇もあり、業務内容の幅も広がるメリットがあります。キャリアアップを目指す人にとっては、「資格取得は必要になる」と考えておきましょう。
まとめ
資格なしでもキャリアをスタートできる整備士。しかし、漠然と業務をこなしているとキャリアアップの機会を損失している可能性があります。
専門知識・技術を要する「自動車整備士」という仕事は、有資格者にしか担えない業務も多くあり、企業も積極的に人材育成・資格取得に力を入れています。
整備士は、資格なし・未経験から始めた場合でも、専門性の高いプロを目指せる機会に恵まれています。クルマヤドットネットで、キャリアスタートに最適な職場探しを始めてみてください。