整備士は残業が多いの?働き方や転職のポイントも紹介

いまの仕事は残業が多く、転職を考えているが「整備士はどこも残業が多い」という噂を聞いて転職をためらっている人も多いのではないでしょうか?では本当にどこも残業が多いのか、実際の残業時間を解説しながら、整備士として働くときの注意点などについても紹介していきます。

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整備士の残業時間はどれぐらい?

整備士の仕事は「どこも残業が多い」という噂は本当なのでしょうか?実際の整備士の残業時間や、労働環境を紹介していきます。

整備士は車が故障したときや事故のときに、頼れる存在ですよね。いつでも対応してくれるという安心感を提供するために、働き方が工夫されています。

残業時間は勤め先によってさまざま

整備士もサラリーマン同様で残業時間は企業によって変化します。お客様の要望に応えるために残業を強いる雇用主もいれば、シフト制の導入や整備士の増員で一人当たりの負担を減らす工夫をしている企業などさまざまです。

しかし、残業の多さに不満を持つ整備士は意外と多いといわれています。これは車の普及台数が多く、整備需要が常に高いことが影響しているからです。また、土日の勤務や、夕方以降の業務が多いのも、残業が多いという印象を与える原因でしょう。

整備士の残業時間が勤め先によって違うのは、事業規模や、企業内の働き方に対する考え方に違いがあるからです。会社がお客様を受け入れる営業時間と、作業を行う整備士の稼働時間が違うケースもあります。

また、勤め先の事業規模が大きいほどお客様が多く、整備依頼も増えるもの。人数が不足していると、一人ひとりの業務量が多くなってしまいます。

整備士の残業時間の目安

厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、整備士の平均的な残業時間は、月20時間程度です。これを1日の平均に換算すると、1日約1時間程度。極端に整備士の残業時間が多いとは言い切れません。

ただし整備士には、年齢による残業時間の差がみられます。一般的に労働時間や残業時間が長くなりがちなのは、35~49歳の整備士。ちょうど仕事に習熟する年代で、一人当たりでこなせる仕事量が増え、整備全般の監督などの責任が求められる立場になることで、どうしても残業時間が増えるのかもしれません。

また整備士の残業時間には時期的な変動も考えられます。例えば雪が降る直前の時期は多くの人が慌てて冬タイヤに交換するため、企業によっては整備士も休日出勤や残業時間が増えることがあります。

他には、車検が多い月です。受注量が増えるため、整備士も忙しくなりがちになります。しかし最近では、受注量が増加すると積極的に納期の調整を行ったり、早めにお客様に営業をかけて受注時期のスケジュールを改善したりと、整備士の残業を減らす工夫に取り組む企業も増えています。

整備士の働き方の注意点

整備士としての働き方の注意点を解説していきましょう。

車のメンテナンスは楽しく、やりがいのある仕事だからこそ、心身の負担を軽くすることが大事です。これから整備士として就業する人だけでなく、長く安定して働けるよう、自分の働き方を見直してみることをおすすめします。

残業の頻度や時間を確認する

まずこれから整備士として就業するなら、就職の面接などで、残業の頻度や時間を確認しておくことをおすすめします。整備士の残業時間は勤め先によって差が大きいため、きちんと確認しておいたほうが、後になって後悔や無理をするのを防ぐことができるでしょう。

実際に働いている人の生の声を聞ければ、申し分ありません。ただし残業に対する不満の感じ方は、個人差が大きいものです。家族との生活や趣味など、ライフスタイルによって受け止め方が違うため、現場を確認して自分の働き方にあっているか判断しましょう

また、残業手当の支払いの有無の確認も大切です。たくさん頑張った月に残業代が出ないとモチベーションに影響するため、必ず確認しておきましょう。

休日はしっかり体を休める

実際に整備士として働き始めた場合は、オンとオフのメリハリをつけて、休日はしっかり休むことを心掛けましょう。

整備士の仕事は重い工具や車のパーツを持ち上げ、作業中に無理な姿勢を強いられるなど、体力を使う仕事です。疲労の蓄積は仕事の質にも影響を与えるため、しっかりと休養をとって体調を整える必要があります。

また、しっかり休むことは、気持ちにも余裕が出てくるでしょう。整備士の仕事は大きな車を相手にするだけに、常に怪我や事故の危険が伴うもの。そのため、精神的な疲労がたまると注意力に影響が出て、大きな事故を招く可能性があります。休日はただ体を休めるだけではなくリフレッシュできるように適度なストレス発散も忘れずにしましょう。

休日を利用して、スキルアップをするのも選択肢の一つです。国家資格を持っていなくても整備士として働くことはできるものの、資格があるに越したことはありません。3級整備士から1級整備士、自動車検査員など、キャリアアップを目指せる資格が豊富にあります。休日はしっかりと休みながら、キャリアアップのための勉強をしてみてください。

残業時間が不満なら、転職するのも選択肢の一つ

残業の多さに不満があるなら、転職するのも選択肢の一つです。整備士の残業時間は勤め先によって大きく左右されるため、良い条件の企業に転職すれば、心身の負担を減らすことができます。

とはいえ、感情的になっての転職は好ましくありません。ここでは整備士の転職のポイントや、注意点を詳しく解説していきます 。

残業が不満なら、転職のチャンス!

残業時間に不満を抱えながら働くのはストレスがたまり、非常につらいことです。逆により良い条件の職場に転職できるチャンスだと、前向きに考えてみるといいでしょう。

残業の多さや休日返上で仕事を強いられるのは、生活の質を低下させる要因です。勤め先を変えることで働く状況を改善できれば生活にハリがでて、仕事にもやる気が戻ってくるでしょう。

整備士は専門性が高く、経験や資格が給料に反映する仕事です。やりがいがあって、一生続けられる優良な業種ですから、資格やキャリアを生かして、整備士として別会社に就職するのもおすすめです。

整備士の転職を成功させるポイント

整備士に限ったことではありませんが、転職を考えたら気持ちをしっかり整理して、後悔しない道を選ぶことが肝心です。転職をすると今まで取り組んできた仕事や、勤め先で得た立場、キャリアの中断は避けられません。

転職に伴う収入の低下も予想されるため、特に家族がいる場合は「経済的に安定するか」もしっかり見極めましょう。残業に対する不満だけでなく、今の会社を転職するメリット・デメリットを考えて、判断することが大事です。

職場を変える場合は念入りな準備を進めて、転職先を見つけてから行動を起こすのが理想です。いくら整備士として有能でも、今までより待遇の良い仕事に就けるかどうかは分かりません。年齢による再就職のしにくさもあるため、慎重に見極めましょう。そのため、転職先選びで迷ったら、クルマヤドットネットのキャリアコンサルタントに相談してみてください

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まとめ

整備士は車好きやメカ好きにとっては魅力的で、やりがいのある仕事です。しかし、まわりの人とのお付き合いや、プライベートが充実していないと、好きな仕事もつらいものになってしまいますよね。
労働環境や働き方も見直して、整備士としての仕事を楽しむことを目指しましょう。