目次
トラックドライバーの仕事内容
トラックドライバーといっても、業種によって仕事内容は多種多様ですし、会社によって輸送範囲もさまざまです。ここでは、まずトラックドライバーの仕事内容について解説していきます。
業種によって何を運ぶのかは多種多様
トラックドライバーの主な仕事は、お客様からお客様に荷物を運ぶことです。とはいえ、何を運ぶかは業種によって異なります。
引っ越しや事務所移転業者などで働くと、家具や家電を含むあらゆる荷物を運ばなければなりません。重い書籍を段ボールに何箱も運んだり、食器や調理器具、衣類、生活用品といったものを運んだりする必要もあります。
また、食品の配送業者で働けば食品を、家具の配送業者で働くと家具を運ぶことになります。食材宅配サービスなどで働くと、注文があった食材を個人のお宅に届けなければなりません。
トラックドライバーと一言で言っても運ぶものは多岐に及ぶことが分かります。
会社によって輸送範囲もさまざま
地場配送から長距離配送まで、運送会社によって輸送範囲も大きく異なります。
・地場(:近所の)配送
運送拠点がある場所から、50~200Km圏内の近場の配送。範囲が限られた地域での配送になるので、日帰りでの業務となります。
・ルート配送
配達先と配送商品が固定されているもののルート配送と呼びます。主な仕事内容は、商品をトラックに積み込み、指定先まで配達することです。
・中距離配送
4~10tのトラックに乗り50~200Kmを走って荷物を運送するのが中距離配送です。商品を早朝に配達先まで送り届けるため、夕方から夜にかけて出発することが多いです。
・長距離配送
一般的に300Kmを超える目的地まで荷物を運ぶのが長距離配送です。目的に商品を届けて、そこで積み下ろし作業をして、運送拠点に戻るので、車の中で食事・休息・睡眠をとることになります。
長距離トラックドライバーの1日の仕事の流れ
長距離トラックドライバーの代表的な1日の仕事の流れをご紹介します。下記はあくまでも一例で、業種によって出勤時間などは異なります。
5:00 出社
指定された時間までに商品を送り届けるために、朝の始業時間が早いことも多いです。 点呼とアルコールチェック、車両の点検を行います。
5:30 出発
トラックに乗り込み、配送先へ向けて出発します。荷物は前日に積み込んでいることが多いです。
10:00 荷下ろし
配送先に到着したら、手作業もしくはフォークリフトなどを使って荷下ろしをします。多くの場合は、配送先で担当者が荷下ろししてくれますが、場所によってはフォークリフトを自ら運転して荷下ろししなければならないこともあるでしょう。
11:00 次の現場へ出発
荷物の種類や量によっても異なりますが、1日に2~3件の配達先を回ることが多いです。 決まった時間に休憩することができないため、余裕があるときに昼食や休憩をとります。
16:30 帰社
配送先に荷物を送り届けたら、会社に戻り、翌日に配送する荷物を積み込んでおきます。業務報告書を作成し、点呼・アルコールチェックを行ったら終業です。
上記は日勤の仕事の流れですが、長距離トラックドライバーの仕事は、大きく日勤と夜勤のふたつに分けることができます。自分の働きたい条件で求人探しが可能なのもトラックドライバーの魅力です。
トラックドライバーはどんな人に向いているのか
業者や会社によって仕事内容が異なるトラックドライバー。どんな人がトラックドライバーに向いているのでしょうか。
健康管理に自信のある人
長距離のトラックドライバーになると、片道300km以上を走ることもざらですし、長距離でないとしても、長時間運転することになるので体力が必要です。
運転して荷物を安全に運ぶためには、健康管理がしっかりとできている人であることは不可欠な条件になります。
業務スケジュールによって、休憩時間は不規則になることもありますし、渋滞などの道路状況によって業務が左右されることもあるため、ストレス耐性があることも大切です。
業務によっては、荷物の積み下ろし作業もしなければならないので、そうした作業をした上で、長時間の運転にも耐えられる体づくりをしていくことが求められます。
車の運転が好きな人
仕事をしている間はほとんどトラックの中にいるので、車が好きな人、運転が好きな人、運転技術のスキルアップに前向きな人はトラックドライバーに向いているといえます。
荷物の運送がメインであれば、基本的に一人で行う仕事なので、他の人とコミュニケーションを取る機会が少ないです。そのため、マイペースに働きたい人にとっても向いている職種といえるでしょう。
安全意識が高い人
長距離に限らず、近距離やルート配送のトラックドライバーでも、車を運転している時間が長くなるので、交通ルールを遵守して安全に勤務できる人であることも条件です。
また、社内ルール、時間の意識、スケジュール管理など、勤務態度にメリハリをもてる人も、トラックドライバーに向いています。
輸送中や納品時の身だしなみなども、会社イメージに繋がるため、綺麗好きな人、日常のメンテナンスをしっかりできる人も向いているといえるでしょう。
【種類別】トラックドライバーの必要スキル
トラックドライバーの必要なスキルを、種類別にご紹介していきます。
普通自動車免許は必須
それぞれの運転免許で運転できるトラックの種類は以下の通りです。
・車両重量3.5t未満、最大積載量2.0t未満の小型トラック:普通自動車第一種運転免許
・車両重量7.5t未満、最大積載量4.5t未満の中型トラック:準中型自動車第一種運転免許
・車両重量11.0t未満、最大積載量6.5t未満の中型トラック:中型自動車第一種運転免許
・車両重量11.0t以上、最大積載量6.5t以上の大型トラック:大型自動車第一種運転免許
普通自動車免許だけでも、小型トラックの運転をすることはできるので、トラックドライバーとして働くことができます。
ちなみに、中型免許は普通自動車免許を取得してから通算で2年以上、大型免許の場合は、通算3年以上経過していなければ、試験を受けることができません。
積載物の種類や車の形態の種類によっては、資格を取得していないと運転できないものもあります。会社によって必須資格はさまざまなので、確認するようにしましょう。
例えば、ガソリンなどの危険物を運ぶ場合は、「危険物取扱第乙種第4類」の資格が必要ですし、硝酸などの毒物を運ぶ場合には、「毒物劇物取扱責任者」の資格が必要です。
ほかにも、必須資格ではないもののトラックドライバーとして持っていると良いものはいくつかあります。
フォークリフト運転技能免許
荷物の輸送を、主に倉庫や工場間で行っているトラックドライバーは、フォークリフト運転技能免許を持っていると便利です。
倉庫や工場によっては、荷物の揚げ降ろしを兼任する場合もあるので、資格取得を検討すると良いでしょう。
けん引免許
大型自動車免許に加えて、けん引免許を持っていると、トレーラー(牽引貨物自動車)の運転ができるようになります。
トレーラードライバーは、人の手では運べない大きな荷物を運搬することがほとんどで、荷物の積み降ろし作業がありません。
そのため、荷物の手積みもしなければならないこともある大型トラックドライバーよりも、トレーラードライバーのほうが体力的には楽といわれています。
運行管理者
運行管理者には、法律に基づいてドライバーが安全運行できるように、勤務時間を設定するなど運行管理をする役割があります。
運行管理者になるためには、運行管理者試験に合格するか、国で定めた一定の実務経験を積むなど、一定の要件を満たすことが条件です。
運転免許に加えて、資格や免許を複数持っていると、資格手当がつきますし、職場や仕事内容の選択肢も広がるなど、メリットが多くあります。
未経験OKの会社や、入社後の免許取得支援制度がある会社も増えているので、向上心がある人であれば、どんどんステップアップできる職種です。
トラックドライバーになるためには
未経験でも、普通自動車免許しか持っていなくても、やる気さえあればトラックドライバーになることができます。
では、トラックドライバーになるためには、どのように求人情報を探すと良いのでしょうか?
トラックドライバー求人の探し方
慢性的な人手不足が続いている運送業界は、激戦が続く売り手市場となっているため、待遇面で働きやすさを重視した会社が増えている傾向にあります。
社宅を用意していたり、フォークリフトの講習会を実施したり、中型免許の取得支援を行っていたりと、手厚いサポートが得られる会社も増えているようです。
労働形態の自由度も高くなっているので、自分の好みに合った働き方を選ぶこともできます。
多数の応募候補から比較して検討できるチャンスですので、トラックドライバーになることを考えている方は、まずは求人を探してみてください。
クルマヤドットネットでは全国エリアの求人をご紹介しています
トラックドライバーの求人を探している方は、自動車業界に特化した求人情報を提供しているサイト「クルマヤドットネット」をご利用ください。
クルマヤドットネットでは、業界に詳しいキャリアコンサルタントに直接相談することが可能です。また、エリア別、職種別に検索することもできます。
一般には公開されていない好条件の求人も数多く用意していますので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
トラックドライバーの仕事内容は、業種によってさまざまです。地場配送、ルート配送、中距離配送、長距離配送と輸送範囲によっても仕事内容は変わってきます。逆を言えば、トラックドライバーと一口にいっても、様々な業務があるということです。
トラックドライバーの仕事に興味がある方は、クルマヤドットネットで気になる求人情報を探してみてください。