空港用特殊車両の車両整備士って、どんなことをするの?
空港用特殊車両とは、空港内での使用に特化した特殊車両のことを指し、空港用特殊車両整備士は、その特殊車両を的確に整備し、安全に保つ責任を負っています。
空港用特殊車両の構造は普通自動車と異なる部分が多く、仕様も様々ですので、整備士は多種多様な車両構造を理解した上で、整備を行う必要があります。
また、通常の整備や点検のみならず、突発的な故障への対応も求められる仕事で、迅速かつ正確に作業を進める必要性も生じます。
そんな空港用特殊車両整備士の業務には、以下のようなものが挙げられます:
<技術的なこと>
①定期点検・車検・オイル交換など、各種特殊車両のメンテナンス業務
②各車両のパーツの交換脱着作業、メンテナンス及びパーツの不具合発生時における対応
<事務的なこと>
①法人顧客の受付や、整備にかかる見積作成などのフロント業務
どんな車両を取り扱うの?
空港内で使用される主な特殊車両は、以下のとおりです。
【トーイングカー、トーイングトラクター】
空港内で駐機中の航空機を移動させるための作業車で、航空機を前進させたりバックさせたりする際に使用します。
【マーシャリングカー】
マーシャラーと呼ばれる誘導係が航空機を誘導する際に乗車する車両です。高所作業台を搭載しています。
【パッセンジャーステップカー、タラップ車】
乗客や添乗員が飛行機の乗降に使う階段を備えた車両です。
【カーゴローダー、ハイリフトローダー】
航空機の貨物室からコンテナやパレット等を積み下ろす際に使用する車両です。
【ベルトローダー】
航空機の貨物室から乗客が預けた手荷物や比較的小さい貨物の積み下ろしをする車両です。
【コンテナトラック】
航空機の貨物室から下ろされた荷物を旅客ターミナルへ運ぶ車両です。
上記以外にも沢山の特殊車両が空港内では活躍しており、空港によって車種が異なる場合もあります。
資格は必要?
普通自動車免許(MT)及び自動車整備士3級以上の資格が必須です。
自動車検査員や大型特殊自動車運転免許・牽引免許を取得している場合は優遇されます。
特殊車両の種類によっては必要となる免許が異なることもあるため、転職を考える際は事前に企業に確認をしましょう。
また、企業によっては資格取得支援をしてくれる場合もあります。
まとめ
今回は空港用特殊車両整備士についてご紹介いたしました。
空港用特殊車両の整備には特殊な知識や技術が必要とされ、空港用特殊車両整備士は、空港が稼働するために必要不可欠な存在です。空港用特殊車両整備士なくしてスムーズな航空機の運航や貨物の移動はできないため、非常にやりがいを感じられる仕事です。
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