カー用品店で働く人が転職するなら車業界がおすすめ!

カー用品店経験者は、車に対する知識や深い理解があるため、車業界への転職では有利です。しかし、カー用品店の仕事で培った知識やスキルを転職で活かすには、それらを活かせる職種を吟味する必要があります。 また、知識やスキルの上手なアピール方法を知る必要もあります。以下では、カー用品店経験者の車業界への転職について「主な転職先」や「車業界で活かせる能力やスキル」「転職時に気を付けたいポイント」などについて解説します。

この記事は約10分で読み終わります。

車業界への主な転職先

カー用品店で長く勤めた人は、カー用品や車についての知識・経験を持っています。それらを活かすことで、転職を有利に進めることができます。そのため、カー用品店の経験がある場合、車業界への転職がおすすめです。ここでは、車業界の主な転職先を紹介します。

カーディーラー

カーディーラーとは、自動車メーカーと販売特約を結び、一般消費者向けに車を販売する店舗のことです。カーディーラーには、新車を取り扱う一般的なディーラーと、中古車を取り扱う中古車ディーラーがあります。

カーディーラーの主な業務は車の販売とメンテナンスです。そのため、カーディーラーの職種には、大きく分けて営業職と整備職の2種類があります。

営業職は、カーディーラーの花形です。自動車販売の他、車検や点検の営業電話も行います。土日のイベントは、多くのお客様が来店されるので、契約を獲得するチャンスです。

営業職のメリットは、営業成績が数字でわかるので、モチベーションを高く保って仕事ができることです。また、歩合制を採用している会社も多いため、努力次第で収入を大きく増加させることができます。

営業職には販売や接客の経験が活かせます。

整備職は、車の整備や点検を行います。整備職のメリットは、車の構造や整備方法について、専門的な技術を身に着けられることです。未経験の場合、働きながら国家資格を取れるという利点もあります。

店舗によっては、フロント職を任されることもあり、お客様へのサービスの説明や、気になる点などのヒアリングを行います。

そのため、整備職にはメンテナンスの経験だけでなく、接客の経験も活かせます。

自動車メーカー

自動車メーカーは、トヨタやホンダ、日産などの自動車を企画・製造・生産する会社です。カーディーラーは一般消費者への販売に特化した店舗なので、製造会社と販売会社という違いがあります。

自動車メーカーの仕事は、大きく分けて事務系の仕事と技術系の仕事に分かれます。事務系の仕事には営業や総務人事、経理、企画・マーケティングなどがあります。

たとえば営業職の場合は、カーディーラーに渡す新車についての情報資料を作成するなど、イベントの企画・検討などを通じて営業支援を行います。また、企業や官公庁など、一般の消費者以外の大口取引も担当します。

技術系の仕事には、自動車の企画や製造があります。技術系の職種には高度な専門知識が必要とされます。

カー用品店で働く人が車業界でも活かせる経験・スキル・メリット

カー用品店といっても、担当する部門によって身に着く知識やスキル・経験は異なります。どの部門スタッフが、どのような職種への転職に有利なのでしょうか。以下では、レジ・販売スタッフと、ピットスタッフの場合を解説します。

レジ・販売スタッフの場合

レジ・販売の仕事で身に着けた接客スキルは、営業職の仕事に活かすことができます。営業職の主な仕事は、車の販売や車検・点検の提案です。取り扱う商品の金額こそ違うものの、本質は「モノを売ること」なので、接客・販売の経験が役に立ちます。

とりわけコミュニケーション能力は重要です。車のような高価な商材は、マニュアル通りの営業では買ってもらうことができません。お客様と密にコミュニケーションを図り、信頼を獲得することで、成約に結びつきます。

自動車メーカーの営業の場合、カーディーラースタッフとの連携が欠かせません。担当する店舗の販売成績は、スタッフとどれだけ密にコミュニケーションを取れているかに依存するからです。

また、メーカーの営業は、取引先の企業担当者とも密な関係を築く必要があります。そのため、接待などのお付き合いも少なくありません。

このように、営業は人を相手にする仕事です。お客様一人ひとりの好みや困りごと、要望に合わせて柔軟に対応する必要があるため、さまざまな接客のシチュエーションを経験してきた人に向いています。

さらに、営業には豊富な車の知識も求められます。お客様は営業担当者に、車の専門家としての意見や提案を求めるからです。その点、カー用品スタッフとして働きながら身に着けた車やカー用品に関する知識は役に立ちます。

ピットスタッフの場合

ピットスタッフの場合、営業職はもちろん、整備職への転職も狙うことができます。事実、自動車整備士学校に通学している学生が、アルバイトでカー用品店のピットスタッフとして働いていることはよくあります。

一般的に整備職は資格がないとできないと思われがちですが、無資格でも務まります。ただし、無資格者ができる作業範囲は広くないため、就職後は実務経験を積みながら資格取得を目指すことになります。

ピットスタッフの強みは、車の基本的なメンテナンス経験と、幅広い車種を取り扱ってきた知識や経験にあります。

メンテナンス経験は、整備職の仕事にも相通じる部分があります。また、車の仕組みや構造に関する知識は、営業職でもお客様の疑問や質問に答えるときや、最適な提案をするときに役立ちます。

整備職として、新しい車種のメンテナンスをするときは、戸惑うことがあるかもしれません。しかし、幅広い車種を扱ってきた経験があれば、過去の作業を思い出し、スムーズに整備を行うことができるでしょう。

カー用品店から車業界に転職するメリット

カー用品店から車業界のカーディーラーの営業や整備士に転職するメリットを簡単にご紹介いたします。

・車を安く買える
カーディーラーに転職をした場合、各メーカーの車を社内割などによって安く手にいれる事ができる事もあるようです。

・車の維持費も安く抑える事ができる
車検や点検などの車の維持に関わる事も社内割などで安く抑える事ができる事もあるようです。

また、車通勤が許可される事も多く、通勤手当などで車両手当として月々の手当が出ることもあるようなので、車好きの方にとっては大きなメリットといえるでしょう。

上述したメリットは働く事によって得れるような事になりますが、転職をする上でキャリアアップに繋がる可能性がある事も大きなメリットになるといえます。

営業職で新車カーディーラーに転職する場合では、各メーカーのブランドを扱う事になり、カー用品店とはお客様の層が違ったりと新たな刺激も多く、中古車ディーラーの場合は商品を作り上げる段階から携わる事ができたりと様々な目線から仕事をすることになるなど今まで以上に仕事面で求められる事も多くなり大きなやりがいを感じる事ができるでしょう。

整備士の場合は、新車ディーラーに転職をする事で新車の納品前のメンテナンスや定期メンテナンスなどを通じて、各メーカーの車に対しての知識を深ぼる事ができ、中古車ディーラーの場合はオークションなどで仕入れをした車を商品にするまでのメンテナンスなどで、より培ってきた技術を活かす事ができるでしょう。

自動車メーカーに転職をする場合に関しては上述した通り、製造会社になるので業界としては同じになりますが、職種としてカー用品店とは全く違う職種になるので新たな仕事として覚える事も多く、ブランドを作り上げていくという刺激を得る事ができるでしょう。

カー用品店経験者が車業界へ転職するときのポイント

車に関する知識や技術を持つカー用品店経験者は、車業界への転職は有利です。しかし、いくら車に詳しいといっても、入社試験ではスキルや能力を上手くアピールできなければ、転職は捗らないでしょう。

そこで、以下では、カー用品店経験者が、自身の強みや魅力をアピールするための重要なポイントを解説します。

なぜ転職しようと思ったか明確にする

自動車メーカーや大手カーディーラーは人気の高い就職先であるため、選考では就職への熱い思いを伝える必要があります。そのため、重要なことは、転職したい理由を明確にすることです。転職の理由は、そのまま志望動機に繋がります。

まずは「なぜ自動車業界なのか」ということを明確にしましょう。車が好きということに加え、自動車の販売や製造を通じて、どのように社会に貢献していきたいかというビジョンを伝えられるとよいでしょう。

また、そのような強い思いを持つにいたった個人的な体験談を話せるようにしましょう。物事の主張には、理由がつきものです。採用担当者も、あなたの思いの理由を知りたいはずです。

同じ要領で「なぜその会社なのか」ということも考えてください。業界への思いだけでは「自動車業界ならどこでもよいのでは?」と思われてしまうからです。

転職先でどのように貢献できるのかアピールする

企業は、営利活動を行う組織です。そのため、会社に利益をもたらしてくれる人材を求めています。そこで、あなたが培った知識や経験を活かして「どのように会社に貢献できるか」をアピールする必要があります。

もしあなたが志望する職種が営業職なら、販売スタッフとしての接客の経験をアピールできます。あるいは、志望職種が整備職であれば、ピットスタッフで培った技術で貢献できることを伝えることができます。

大切なことは「カー用品店での経験をどのように活かせるのか」を具体的に伝えることです。

併せて「転職先で何を実現したいのか」という目標や「どのような姿勢で仕事に取り組むか」という仕事のスタンスをアピールすることができれば、採用担当者は、あなたが自社で働く姿を鮮明にイメージすることができるようになるでしょう。

車業界の求人はどこで探すべき?

では、車業界への転職には、どのような方法があるのでしょうか。ここでは、転職を効率的に進める求人の探し方を紹介します。

転職エージェント

一つの方法が、転職エージェントを利用することです。転職エージェントとは、求職者の転職をサポートする転職支援サービスです。転職エージェントは多数の非公開求人を抱えている場合がほとんどなので、普通に探していては見つからない穴場求人が見つかることも。

さらに、転職エージェントには転職支援を専門とするキャリアコンサルタントがいます。そして、あなたの転職活動をサポートしてくれます。

求人の探し方や、応募書類の書き方、受かりやすい面接受け方など、あなたが転職活動で困っていることを質問することができます。

転職エージェントの中には、得意な業界に専門特化している業者もあります。車業界専門の業者に相談することで、業界に精通しているキャリアコンサルタントから、有益なアドバイスを受けることも期待できます。

転職エージェントは、自分でよい求人を探すことが難しい人や、自力での転職活動が上手くいかない人に向いています。

転職サイト

もう一つの方法として、企業が掲載する求人広告を検索して、自分で応募する転職サイトがあります。転職サイトの特徴は、豊富な求人件数です。業界や職種に特化したサイトなら、志望企業の選択肢が広がります。

昨今は「スカウト機能」を搭載した転職サイトも出てきました。スカウト機能とは、求職者がプロフィールを登録しておくことで、それを見た企業がアプローチを行う機能です。

また、転職エージェントと転職サイト両方の特性を持つ転職支援サービスも登場しています。

転職サイトは、マイペースに転職活動したい人や、なるべく多くの求人を検討したい人に向いています。

カー用品店からの転職なら、車業界に特化した転職サイトを利用しましょう。クルマヤドットネットなら、車業界の豊富な求人を取り揃えています。さらに、車業界出身の経験豊富なキャリアコンサルタントがあなたの求職をサポートします。

車業界のあらゆる求人の中から、あなたに最適なものを提案するため、ミスマッチのリスクも防げます。車業界への転職なら、クルマヤドットネットをご利用ください。

まとめ

カー用品店経験者は、業務で培ったスキルや経験が活かせるため、車業界への転職に有利です。

その強みを採用担当者に上手く伝えるコツを知れば、良い結果を期待することもできるでしょう。自己分析を事前に行い、あなたの強みを企業にアピールできるように準備しましょう。