目次
整備士資格がなくても従事できる整備作業は?
資格なしでも行える自動車整備士の作業には、分解や点検など直接車の整備に関わることのない作業が中心で以下のようなものがあります。
・タイヤ交換
・エンジンオイルの交換
・板金塗装
・洗車
・点検車両の引き取り、納車
上記の作業は資格がなくても行うことができます。
整備士資格がないと従事できない整備業務は?
整備士資格がないと従事できない整備業務は、各資格の等級や種類によって異なります。
【3級】
ガソリンエンジンで走る自働車の点検整備・緊急整備・分解整備などの、日常の保守点検整備などが可能です。また、3級整備士も基本的な整備を行うことができますが、1級または2級の有資格者からの指示を必ず受ける必要があります。
【2級】
専門的な知識を必要とする特殊な整備以外であれば、点検・分解・組み立てを含む整備を「1人で」行うことができます。3級ではできない、車両の整備において最も重要な「エンジン」「足回り」の分解整備も可能になります。
【1級】
1級は2、3級と違って「分類がない」という特徴があります。「1級小型自動車整備士」では、二輪を除き、すべての車種の整備業務を行うことが可能になります。
ただし、どの等級であっても総重量8t以下、最大積載量2t未満、乗車定員11名以下という制限があります。
実務では2級ですべての業務が行えるため、多くの人は2級取得を目指します。
また、指定工場で車検を行う自動車検査員の資格をとるためには2級整備資格が必須です。検査員資格保有者は、指定工場にとって必要不可欠であり需要が高いため、2級整備資格取得後に検査員資格を目指す整備士は多いです。
整備工場で働きながら自動車整備士資格を取得する方法
整備工場で勤務している場合は無資格でも、整備作業の補助が可能なので整備資格のある方のお手伝いをしながら、整備作業の基本を学ぶことができます。
整備工場で働きながら自動車整備資格を目指す場合の最初の目標は、3級整備資格取得です。
認証工場または指定工場で1年以上の実務経験を積むと、3級整備士の試験を受ける資格が得られます。勤務先から自動車整備振興会の整備士実務講習に申し込んでもらい、半年間講習に通うと実技試験と筆記試験を受験することができます。実技試験と筆記試験の両方に合格すれば3級整備士資格が取得できます。
整備士実務講習は仕事後の時間や土日に主に開催されています。勤務先とよく相談したうえで受講日を決めましょう。
3級整備士資格取得したら、次の目標は、2級整備資格です。
3級を取得したのち、3年間実務経験を積むと2級整備士資格の実技試験と筆記試験を受験することが可能となります。
整備工場で働きながら3級整備士資格を取得するまでに1年半から2年ほどかかり、その後2級整備士資格を取得するまでには最短で4年ほどを要するため、大半の人は2級取得まで合計5年~6年かかると言われていますが、整備工場で実践を学びながら資格の取得ができるのは魅力的です。
職業訓練校に通いながら自動車整備士資格を取得する方法
職業訓練校とは通常の学校と異なり、求職者が新たな仕事に就くための訓練を実施している、国や地方自治体が運営している職業能力開発施設です。様々な職業に必要な筋るを学ぶための講座が開設されています。
職業訓練校の目標は就職をさせることなので規則は専門学校などに比べると厳しいものですが、就職させることに特化しているため面接練習もしっかりと行ってくれますし、訓練校の評判は非常に良いため就職に有利です。
学費は専門学校に比べ、十分の一程度(年間で15万円ほど)で、自動車整備士の講座の場合、入校後2年間で学びます。
職業訓練校は自動車整備の専門学校などに比べると少人数のクラスのため実車に触れる時間が多くあり、技術面を高められ、整備の基本を身に付けやすい環境です。
職業訓練校に2年間通うと、2級整備士資格の実技試験が免除となるので学科試験対策をし、試験会場に受けに行くという流れになります。学科試験に受かれば2級整備士資格取得となります。
職業訓練校に通いたいときはまずはお近くのハローワークへ相談しましょう。ハローワークでは申込から受験まで対応してくれています。
尚、職業訓練校は職業能力開発施設となるため、履歴書に記載する場合は学歴ではなく職歴の欄に書きます。
まとめ
本日は整備工場で働きながら自動車整備資格を取得する方法と、専門学校以外で自動車整備資格を取得する方法をご紹介致しました。
クルマヤドットネットでは未経験でも整備士に転職したい方に、状況にあったコンサルタントをいたします。整備士資格がない方でもお気軽にお問い合わせください。