路線バス運転手ってどんな仕事をするの?
路線バス運転手の最も重要な仕事は、運行時間を守った上でお客様を安全に目的地まで運ぶことです。
路線バスを運営する企業や運行経路により異なる場合もありますが、運転手の一日の標準的なスケジュールは下記の通りです。
<出社>
① アルコールチェックと運転免許証のチェック及び運転手の体調確認
② 乗務前の車両点検
③ 天候・気象状況の確認
④ バスの経路に事故などが発生していないか等、交通情報の確認
<路線バス乗務・運行>
① 運転業務
② 折り返し地点や休憩に入る前の、車内チェックや車体の確認
<路線バス入庫・終業作業>
① 営業所にバスを格納後の給油
② 車内の忘れ物や車体状況の確認
③ 車内販売用の整理券の補充や車内清掃
④ 運賃の売上計算と、乗務記録簿の作成
路線バスは公道を運行し、短い間隔でお客様の乗降が発生するため、安全を確保するためにお客様に注意を払うだけでなく、車道を走るほかの車両にも十分に注意しながら運行を行うことが重要です。
また、バス車内でのお客様の快適性を保つために、冷暖房の調整や通風等に気を配ることも大切です。
路線バス運転手になるために必要な資格や条件は?必要なスキルは?
路線バス運転手になるには、大型自動車第二種運転免許の取得が必須です。
その際、大型自動車第二種運転免許の取得要件は以下のとおりです:
①21歳以上
②大型第一種、中型第一種、普通第一種、大型特殊第一種のうち、いずれかの免許を通算3年以上持っていること
また、免許を取得するためには以下、2つの方法があります:
①教習所で第一段、第二段の講習と実技を受講、教習所での検定合格後に交付される卒業証明書を持参して運転免許試験場で学科試験と適性検査を受ける方法
②教習所に通うことなく、直接、運転免許試験所で実技試験と学科試験を受け、仮免許試験と本試験を運転免許試験所で受験して免許の取得を目指す方法
路線バス運転手に必要なスキルとしては、ベビーカーや車椅子のお客様が乗車された際に適切なサポートができる資質は大いに役立つでしょう。乗車されるお客様とコミュニケーションを図る必要も生じますので、コミュニケーション力は大切なスキルです。
また、各停留所付近の地理や商業施設などの場所に詳しいと、乗り換えや停留所からの所要時間などをお客様へ提供できるので、サービスの付加価値につながります。
路線バス運転手の勤務体系や待遇、報酬は??
路線バス運転手の標準的な勤務体系、待遇、報酬などは以下のとおりです。
①比較的安定した収入が見込める
路線バス運転手の平均年収は450万円前後(令和2年度:国税庁による民間給与実態統計調査結果より)で、運行会社に所属するため比較的安定した収入が見込めます。
②ノルマがなく、家に仕事を持ち帰ることがない
路線バスの運転業務は1日完結型のため、予定外の残務や残業に追われることなくオン・オフの切り替えが可能です。
③出勤時間はシフト制
出勤時間は遅番・早番・通し勤務などのシフト制になるため、生活リズムを整える工夫が必要でしょう。
④勤務時間
路線バス運転手の勤務時間は一般的に8〜13時間とされていますが、4時間に一度、運転を中断して休憩をとることが法律で義務付けられています。
まとめ
今回は路線バス運転手の仕事内容についてご紹介いたしました。
昨今、バス業界は深刻な人手不足と言われており、大型自動車第二種運転免許を持っていない場合でも人材を採用し、免許取得にかかる費用は企業が全額負担してくれるケースもあるため、未経験の方にも転職の機会が与えられた職種と言えるでしょう。また、路線バスの運転手は一度就職をすると定年まで働き続ける人が多く、定職率が非常に高い仕事でもあります。
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