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車の板金屋になるには
板金屋を目指すための方法や、中学や高校でどのような進路選択をすればいいのか見ていきましょう。
直接就職するのが一般的
現在板金屋で働いている人の多くは、中学や高校を卒業後に直接板金工場に就職しています。工業高校などで板金や自動車についてある程度学んだ人なら就職に有利です。
高校生のうちから板金屋の仕事に就きたいと考えているのであれば、新卒で板金工場への就職を目指してみるといいでしょう。板金工場では、やる気があって年齢が若ければ未経験の人でも積極的に採用しています。また、普通科の高校であっても、車が好きな人や手先が器用な人なら歓迎してくれる板金工場は多いです。
採用後は、同じ板金工場で働く先輩社員に少しずつ仕事を教わりながら、見習いとして板金の技術を学んでいくことになります。一人前になるためには数年程度かかるでしょう。
見習いのうちは職人のサポート業務が多いかもしれません。しかし、できることが増えて技術やスキルを向上させることで、裁量の幅も広がっていきます。
知識や技術がない状態でも、板金工場で採用してもらえるものの、一人前になるのに時間がかかるのが難点です。ある程度の知識と技術を身につけた上で板金工場に就職したいなら、板金の専門学校や職業訓練校に通う方法もあります。ただし、その場合も就職後にはある程度の見習い期間は必要です。板金屋の仕事は、実際に現場で先輩が仕事をする様子を見て学ぶことで技術向上につながります。
板金屋になるには資格は必要なのか?
自動車関係の仕事では、整備士など資格が必要になる仕事もあります。しかし、板金に関しては特に資格は必要ありません。現在板金工場などで働いている人の中にも、資格を持っていない人も多くいます。板金の仕事は整備士の仕事と異なり、資格を持っていないとできない作業はあまりありません。知識と技術を身につければ板金の仕事は行えます。仕事の現場でも資格を持っているかどうかよりも、経験や技術力を重視する傾向が強いです。
そのため、板金屋の仕事に就きたいと思って目指している段階では、特に資格は持っていなくても差し支えないでしょう。
とはいえ、板金の仕事だけでなく、車の整備や部品交換などの仕事もできた方が幅広い需要に対応できます。事故などで車が故障した場合には、板金と部品交換の両方が必要になることもあるでしょう。板金の仕事に加えて、整備の仕事もできると仕事の幅が広くなります。
例えば「自動車整備士」の資格を持っていれば、採用時に有利に扱われるでしょう。資格手当などの対象になっていれば、資格の有無が給料にも影響してきます。
参考求人情報
板金屋に向いているタイプ
まず車好きの人は板金屋に向いているといえます。車の修理をする仕事であるため、車好きは毎日が楽しく仕事ができるでしょう。車好きであれば、多少つらいことがあったとしても、頑張れる人が多いです。長い見習い期間も車好きだからこそ頑張れます。
また、板金の仕事は手先を使う細かな作業が多いです。そのため、手先が器用な人も向いています。同じ作業を毎日繰り返すことも多いため、コツコツ作業ができることも重要です。そして、見習い期間が長いことから、粘り強さも必要でしょう。
現在活躍中の板金スタッフAさんは、ワイルドスピードに出てくるような車回りをいじった外装車が好きで板金の仕事に興味を持ちました。板金の仕事を覚えると自分の車もいじれるようになるのが嬉しいようです。
同じ板金スタッフのBくんは、バイクのエアロ修理に出した際に、板金の仕事がカッコよく見えて興味を持ちました。飛び込みでバイト募集しているかどうか尋ねてみて採用され、現在も板金スタッフとして働いています。
板金屋の仕事について
次に板金屋で行っている仕事の内容について説明していきます。
車のへこみを修繕
板金屋の仕事は、事故などで故障した車を元の綺麗な状態に直す仕事です。車の故障と一口で言ってもさまざまありますが、板金では主にボディの故障を修理します。車体を他の車や塀などにぶつけてしまったり、擦ってしまったりしたような場合の修繕です。凹んだり傷ついたりした箇所の部品は交換せずそのまま使用できます。そのため、利用者にとってはコストが安く済み、時間もあまりかからないでしょう。
もし板金を行わずに、大きなパーツを丸ごと交換してしまうと、多額のコストが掛かってしまうことがおおいです。板金技術があることで、ちょっとした凹みや傷などを手軽に低コストで修繕できます。
板金屋の具体的な業務内容
板金屋が実際に行う作業では、あて板や板金ハンマー、ペンチなどを使用します。ボディが凹んでしまった部分は、内側から見れば出っ張った状態になっているでしょう。出っ張った部分は板金ハンマーで叩くことで、元の平らな状態に戻せます。
そのため、凹んだ部分は内側から叩いて直すことが多いです。一見すると単純そうに見えますが、叩く角度や力の入れ具合などが難しく、始めたばかりの人だとなかなか上手くできません。場数を踏みながら、技術を培っていくことになります。
ボディの損傷が激しいと、叩くだけでは元に形成するのが難しいです。そのような場合には、一部のパーツの交換や溶接技術を用いて車体をつなぎ合わせることもあります。
また、ボディに傷が付いている場合は、塗装が剥げていることもあるでしょう。修繕作業に伴って塗装が剥げることもあります。そのため、修繕作業を行った後は車体の塗装も必要です。板金と塗装は、両方合わせて板金塗装と呼ばれることもあります。塗装と板金は別の技術ですが、両方できるのが望ましいでしょう。
車の板金屋になるならクルマヤドットネット
板金屋の仕事内容について把握したら、板金工場や修理工場などの求人を探しましょう。一般の求人媒体にも板金屋の求人は載っていますが、車業界の求人に特化した求人媒体を利用してみてはいかがでしょうか。
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まとめ
板金屋は車のボディの凹みや傷などを修繕するのが主な仕事です。特殊な資格や学歴などは求められず、若くてやる気があれば大いに活躍してくれます。細かな作業が多いため、車が好きで手先が器用な人に向いているでしょう。一人前になるには、時間がかかりますが、車のボディを綺麗に直せるようになると、やりがいも感じられる仕事です。