自動車製造工場ではどんな作業があるの??
自動車製造工場は基本的にライン生産方式となっているため、作業内容が細かく分類されています。
ライン生産方式とは、作業員を一定の位置に配置してベルトコンベアに流れてくるものを作っていく生産方法です。
作業員ひとりが行う作業は流れ作業でも行えるように最小限に設定されており、自動車のように多くの部品から作られる物はライン生産方式が非常に効率的です。
自動車製造工場での主な作業内容は以下の通りです。
【機械操作(マシンオペレーター)】
自動車を製造する工程の中には機械設備による自動作業があり、部品や資材をセットして機械を動かして作業を行います。
ボタンを押すだけで作業を進められるため、マシンオペレーターには力が必要ないように思われますが工程によっては重い部品を機械にセットする場合もあるため、体力が必要になることもあります。
【溶接加工】
溶接加工では、成形した車体のパーツを溶接してつなぎ合わせていく作業を行います。
溶接加工の大半は機械作業ですが、機械作業だけではなく、溶接部分の強度や接合部分のチェックを目視で注意深く行う必要もあります。
【塗装作業】
自動車は基本的に鉄を使って作られていますが、塗装で仕上げることによって様々なカラーに変えていくことができます。また、塗装をすることによって車体をサビから守り、水やほこりなどの侵入を防ぐことができます。
大部分の塗装は機械作業となっていますが細かい部品や、細部の確認は人の手によって行われています。
【組み立て】
工場内で最も人数を必要とする作業がこの組立て作業です。
組立の工程では、図面に従って車体を組み立てて行きます。組立方法は部品によって様々で、はめ込むだけの物から特殊なドライバー等を使用して組立てる物もあります。
大きな部品の場合は複数人で協力して組立てるケースもあります。
【検査、検品】
検査、検品の作業は最後の工程となり、仕上がった部品や車体に不具合がないか検査をします。
まず初めに外観を検査し、傷や汚れがないかを確認します。肉眼だけの目視ではなく、顕微鏡などを使用した詳細な点検も必要となります。併せて、溶接加工の結合具合や塗装の定着具合も精査します。
検査の際は自動装置を導入している工場も多くあり、検査内容もリスト化・マニュアル化されているのでさほど難しい作業ではありませんが、見落としなどがあると事故につながったり、リコールに影響する場合もあるので非常に重要な役割となっています。
自動車製造工場で働くために資格は必要?
自動車製造工場で働くために基本的に資格は必要ありませんが工場内では多くの工程があるため、特定の資格を所持していると有利な場合があります。
【溶接資格】
溶接の作業をする場合は、講習を受けて溶接作業者の資格を取る必要があります。溶接は資格を取得していなければ作業をすることができません。
ガス溶接やアーク溶接など、いろいろな種類があるのため、自動車製造工場で役に立つ資格を調べた上で資格を取得すると良いでしょう。
【危険物取扱者】
危険物取扱者は火災の原因となりうる危険物を取り扱える資格です。
危険物取扱者の資格は大きく分けると「甲種」「乙種」「丙種」の3種類があり、それぞれ取り扱える危険物の種類が異なります。
甲種危険物取扱者はすべての危険物を取り扱うことができますが、乙種や丙種の場合には取り扱える危険物の種類が限られます。
【ボイラー技士免許】
ボイラーとは、蒸気や温水をつくるための装置です。ボイラー技士はボイラーを安全に運転させるための専門家であり、ボイラーの監視や調整、検査などが主な仕事です。
まとめ
本日は自動車製造工場の作業内容についてご紹介させていただきました。
自動車製造工場は機械作業が多くありますが、人の手が加わらないと完成させることができません。工場内での作業はマニュアルをしっかり理解した上で操作を行わないと思わぬ事故につながる可能性もあるため集中力が求められます。
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